*こちらは「This thought to you」のオマケとなっております。
並中からの帰り道イーピンは近すぎる雲雀の顔にドキドキしてしまい、ずっと俯いていた。
心臓が爆発しそうなくらいだ。
時間にすればわずか10分くらいだが、イーピンにとってはとても長く感じた。
「着いたよ」
雲雀は沢田家の前に着くと二人で巻いていたマフラーをはずしそれをそのままイーピンの首に巻いてやった。
そしてイーピンを地面に下ろした。
「あ、ありがと…ございます…」
恥ずかしそうにお礼を言いながらマフラーに顔を埋めるイーピン。
「じゃあね」
いつになっても変わらないその初々しい反応に雲雀はそっと微笑むと
イーピンの頭を撫でそのまま踵を返し立ち去った。
雲雀が見えなくなるまで見送ろうとしていたイーピンだったが
雲雀は数歩進むと振り返りそのままイーピンのところに戻ってきた。
「?」
雲雀の行動がわからないイーピンだったが、雲雀はイーピンを再び持ち上げて目線を合わせると
「そういえば去年のお礼をしてなかったからね」
そう言ってイーピンのおでこにキスをした。
「!?」
「じゃ」
パニックのあまり固まるイーピンに少し意地悪そうに微笑むと
イーピンを地面に下ろし今度こそ夜の闇に消えていった。
イーピンを心配して探しに行こうとしたツナが顔を真っ赤にして固まっているイーピンを発見するのは
それから10分後のことだった…。
END