束の間の休息
ドカッ
バスッ
室内に大きな音が響き渡る。
現在この部屋にはツナと雲雀の2人だけ。
ミルフィオーレとの戦いに備えて修行も佳境へと入っていた。
すでに修行開始から数時間が経っている。
2人は一定の距離を保ちながらお互いの出方を見計らっていた。
不意に雲雀がふらりと動き身構えたツナだったが、雲雀はトンファーを下ろすとスタスタ歩き始め近くの壁に寄りかかった。
「えっ、ちょっと雲雀さん?」
「休憩にするよ」
いきなりどうしたのかと疑問に思うツナをよそに雲雀はあくまでもマイペースに答えた。
「休憩ですか?」
プシュー…
今までそんなこと言ったことないのにと疑問に思い、理由を聞こうとしたツナだったがそれはエレベーターの開く音で遮られた。
エレベーターのドアが開いて出てきたのはお揃いのピンクのエプロンを着けたイーピンと京子。
それぞれが手にお皿のようなものを持っている。
京子はツナを見つけると小走りに近寄ってきた。
「京子ちゃん!?どうしたの」
「ごめんね、邪魔しちゃったかな」
「そんな!全然大丈夫だよ。ちょうど休憩してたところだったから」
「よかった。ツナ君、はい、コレ!」
わたわたと手を振り否定するツナに京子は微笑みながら手に持っていたお皿を差し出した。
お皿の上にはいくつかのおにぎり。
きれいに形が整えられていて、一見して手作りだとわかる。
「おにぎり…?」
「ツナ君たち修行大変そうだから、少しでも力になれればと思って皆で作ったの」
(京子ちゃんが俺のために…)
「ツナ君たちの分は私とハルちゃんで作ったんだよ」
そう言って微笑みを浮かべる京子に見とれたツナだったが、京子の言葉にふと違和感を感じた。
「俺たちの分は?」
(俺たちの分ってことは、俺と獄寺君と山本の分もだよな?でも他のみんなの分も作ったんならわざわざそんな風に言わないだろうし…)
ツナの疑問を理解したのか、京子は微笑みながら視線をある方向へ。
ツナもそれに倣って視線を動かすと、そこには恥ずかしそうに俯くイーピンと壁に寄りかかっている雲雀の姿が。
「これ、君が作ったの?」
雲雀は寄りかかっていた壁から離れてしゃがみこみイーピンと目線をあわせて問いかけると、イーピンは真っ赤になりながらコクリと頷いた。
もじもじと恥ずかしそうに渡されたお皿の上にはやはりおにぎり。
しかしこちらは京子が持ってきたのとは違い、いびつな形をしている。
「イーピン、ヒバリさんのため、作った…」
そう言いながら俯くイーピン。
きっと一生懸命作ったのだろう。
エプロンには所々ご飯粒がついている。
その様子に雲雀は口元を緩ませるとおにぎりを手にとって一口食べる。
イーピンは心配そうに雲雀を見上げた。
「…」
「…悪くないよ」
「!!」
雲雀の言葉を聞いてニコっと笑顔になったイーピン。
それを見た雲雀はイーピンの頭を優しく撫でた。
すると恥ずかしさに耐えられなくなったのか、イーピンの額には見慣れた模様。
「///」
「ギャーーー!?」
さてどうしたものかと雲雀が考えていると、遠くから2人の様子を見ていたツナが大慌てで駆け寄ってきた。
さすがはツナ。
少し離れたところからでもイーピンの様子に気づいたらしい。
ツナはガシッとイーピンを掴むとそのままエレベーターに乗ってどこかへ行ってしまった。
京子は状況がわかっていないのだろう、部屋の中央辺りできょとんとしている。
数秒後、上の方から大きな爆発音。
そして天井からはパラパラと埃が降ってきた。
雲雀は埃がかからないようにおにぎりを庇いながら天井を見上げ
「また作ってきなよね」
京子にも聞こえない小さな声でそう呟くと、二つ目のおにぎりを手に取った。
END
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謝罪
師匠こんなもんでいかがでしょう?
ヒバピンのはずがなんかツナ京が出張ってますが…。
やっぱり子ピンは難しいですね。
返品・修正いつでも受付けてますから、気に入らなかったらご報告を!!
ちなみに雲雀さんが急に休憩にしようとしたのはイーピンたちが来るのを気配で感じたから。
当初はイーピンとヒバードが校歌歌いながら現れるっていうのも考えてたんですが、さすがにエレベーターじゃ歌声なんか聞こえないよねってことでボツに。
草壁Verはさすがにピンクのエプロンじゃないですけど(笑)
2人の様子を見てて中に割って入ろうとするツナを草壁が引き止めるみたいなのを予定してました。
これからもどうぞよろしくお願いします!
リクありがとうございました♪
2008.01.19