*レイリタ*


あの時のことは思い出したくもない
でも忘れたい訳じゃない

胸を締め付けた言葉にできない感情も
頬を伝った涙の冷たさも
掠めた刃によりもたらされた鋭い痛みも
口内に広がった鉄の味も

そして、向けられた感情を宿さない瞳の悲しさも

全部、今のあたしたちに繋がってるから

レイヴンもシュヴァーンもあんたが生きてきた証でしょ

なら大丈夫、あたしはどっちのあんたも受け入れてあげる

「だから、そんな顔するんじゃないわよ」

いつもみたいに胡散臭く笑ってなさい

あたしがあんたに望むことなんてそれだけなんだから








END