*レイリタ*


「おっさん、何がしたいの」
「んー、充電?」

ベッドの端に腰掛けるリタをぎゅーっと後ろから抱きしめながら答えれば、 意味わかんない、と呆れたように返される。

「いい加減暑いんだけど」
「もうちょっとだけ」

そんなやり取りをもう何度繰り返したか。
それでもリタが腕から逃れる様子はなく、大人しくされるがままに身を預けて 手に持った本をパラパラと読み進めている。

「最近仕事忙しくて中々リタっちに会えないじゃない」
「あー、そういえばそうね」
「偶に会いに来れてもリタっちのほうがいなかったり」
「あたしだって暇じゃないんだから」
「それはわかってるわよー。でもやっぱりおっさんとしては寂しいわけで」
「だからこうして引っ付いてる、と」
「そうそう。だから会えない分もこうしてリタっちを充電してるわけよ」

そう言って少しだけ腕の力を強めようとすれば、 仕方ないわね、とリタは持っていた本をベッドに投げ出し 腕の中で器用に身体の向きを変えて向かい合うように座り直す。

そしてリタのほうからもぎゅっと抱きしめ返してきた。


(しょうがないから、あたしもおっさん充電しとくわ)
(いっぱい充電しあおうじゃないの)








END