*レイリタ*


「変態。ロリコン。スケベおやじ。女の敵」
「リタっちひどーい。おっさんのガラスのハートにヒビが入る……」
「何か言った?」
「な、何でもない!だ、だから詠唱は止めてっ…!」

慌てて手を両手に振って降参のポーズをすれば、 仕方がないとばかりに詠唱途中だった魔術を中断してくれた。

仮にもそれが恋人への仕打ちであろうか。
というか恋人に対してその言い分は酷いんじゃないかと思わなくもない。
でも――

「でもさ」
「何よ」

不機嫌そうに見上げてくるリタに、口端を上げて

「そんなおっさんをリタっちは好きなんでしょ?」

自信満々にそう言えば、リタは一瞬で顔を朱に染める。
そんな様子が愛しくて、小さなその体をぎゅっと腕の中に閉じ込めれば、 これでもかというくらい腕の中で暴れ始める。

遠慮のない攻撃はそこそこ痛いが、 でもそれは照れ隠しの行動だと知っているから。

だからこそ腕の力を弱めないで

「おっさんもリタっちのこと大好きよ」

代わりに愛を囁くのだ。







END