Ringside
「好きです」
「私、雲雀さんのことがずっと前から好きです」
いきなり何を言い出すかと思えば、まったく何を考えてるのかわからない。
僕に一体どうしろっていうのさ。
「別に恋人にしてくださいなんて言うつもりはないんです。ただ、会えなくなる前にこの気持ちだけは伝えておきたかったから」
あぁ、そうか。
彼女は諦めるつもりなんだ。
その為にこんな告白をしてきたんだろう。
明日にはいなくなる僕への気持ちを忘れるために。
「忙しいのに話を聞いてくれてありがとうございました。それじゃあ失礼します」
まったく、言いたいことだけ言って帰るなんていい根性してるね。
―――僕の返事も聞かないつもり?
「3年」
「えっ?」
「3年後の今日、会いに来る」
諦めるなんて許さない。
君は僕だけを想ってればいいんだ。
他の奴なんか見えないくらいにね。
「だから早く大人になりなよ」
それまで僕の隣は空けといてあげる。
ここは君の特等席だから
END