そこに理由は必要ですか





「君は僕のどこが好きなわけ?」

いきなり雲雀さんにそう聞かれて私は頭を抱えた


どこが好きかなんて言われても…


強いから?
かっこいいから?


そうじゃない

私が雲雀さんを好きな理由は



「わかりません」
「…何それ」


雲雀さんの呆れたような顔

だってわからないんだから仕方がない

強いところも
整った顔立ちも
優しいところも
たまに見せる柔らかな笑顔も



全てを愛しいと想うから


「じゃあ雲雀さんは私のどこが好きなんですか」

そうやって聞き返せば雲雀さんも少し悩んで

「わからないね」

って苦笑しながら答えてくれた



きっと人が人を好きになるのに理由なんてなくて
本能が愛しいと想うのだろう


貴方を想う




そこに理由は必要ですか



END