ある日巡回から帰ってみれば、応接室の机の上に見慣れないノート。
室内に残ったわずかな気配で、誰がこれを置いていったのかはわかる。
パラリとノートをめくればそこにはたどたどしい日本語が綴られていた。
「ヒバリさんへ
この間、サワダさんたちにどうやったらヒバリさんともっとなかよしになれるのかきいてみました。
そうしたらゴクデラさんがこうかん日記をやってみたらどうかといってくれました。
こうかん日記ならいえないことを書けるんじゃないかとアドバイスしてくれたのです。
イーピンはもっとヒバリさんとなかよくなりたいです。
イーピンはまだにほん語がうまくかけませんがよかったらこうかん日記してくれませんか
イーピンより」
口元が緩むのを抑えられない。
まったく、なんでこう可愛いことをあの子は言ってくれるんだろうね。
仲良くなりたいなんてそんなの僕だって一緒なのに。
こんなお願いをされちゃ、嫌だなんて言えるはずない。
緩む口元をそのままに、机の上のペンを手に取った。
さぁ何を書こうか
END