穏やかな午後
窓から差し込む柔らかな陽射しがぽかぽかと温かい。
開けたままの窓から吹き抜ける風。
春の香りを運ぶそれはとても心地いい。
下に目線を向ければ、そこには安らかな顔で眠る恋人。
耳に届くとても小さな寝息。
膝に感じる僅かな重みが幸せの証のようで口元が緩む。
閉じられた瞳は吸い込まれるような美しい黒。
私の大好きな彼の色。
男の人とは思えないほど綺麗に整った顔立ちも、こうやって見ると普段と違い幼く見える。
本人に言ったら不機嫌になるから言わないけれど。
彼のこんな顔を知っているのはきっと私だけ。
それを思うと本当に幸せだと感じる。
柔らかな髪にそっと指を絡めれば、さらさらとした感触。
この感触が大好きだけど、普段は触らせてくれないから彼が眠っている時にこっそりと触れる。
「ん…」
彼が小さく身動ぎする。
起こしてしまったかと慌てて髪に絡めていた指を放そうとするが、彼は寝たまま。
ほっと安心し、そのまま彼の髪を優しく撫でる。
ふと壁にかかっている時計に目をやれば、まだ15時にもなってない。
彼が起きるまでどうしようかと思ったけど、心地よい陽射しに瞼がだんだんと重くなってくる。
どうせ彼が起きるまで動けないのだから、私も一休みしよう。
「おやすみなさい、雲雀さん」
そっと呟き私も目を閉じる。温かな陽射しに包まれながら、意識を手放した。
END
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PCサイト10000HIT記念小説です。
短くなりましたが、少しは甘くなってるといいな…。
甘いの書くのって苦手なんですが、記念小説が暗くてどうする!
と思って全書き直しの結果こうなりました^^;
とりあえず配布期間中はお持ち帰り自由です。
配布期間:2008.08.01〜08.31
2008.08.01