*沖千*
ぽかぽかとした陽気の下、
花の香りを運ぶ穏やかな風を全身で感じる。
こうして再び陽の光の恩恵を受けることが出来るなんて
まるで夢のようで。
一秒でも永く、この恩恵を味わっていたいと思う。
包み込むように繋がれた手の先には、
すやすやと眠る誰よりも愛しい人。
愛する人と互いの温もりを感じながら時を刻む。
それがどれだけ幸福なことか、
彼に出会い初めて知った。
「総司さん、愛してます」
そっと呟けば、優しく繋がれた手に
少しだけ力が込められた気がした。
こんな穏やかな日がずっと続けばいい。
そう願わずにはいられなかった。
END