眠り姫に口付けを
カーテンの隙間から容赦なく差し込む光の眩しさにうっすらと目を開く。
零れる光の眩しさゆえか、それとも未だまともに働かない頭ゆえか、瞼がとても重く、しっかりと目を開くことが出来ない。
室内を照らす光と、外から聞こえる小鳥達の囀りから考えて時間はまだ7時頃。
小さく息を吐いて、ゆっくりと上半身を起こす。
身体が重く感じるのは、昨夜ベッドに入ったのが遅かったからだろうか。
「ん…、ツっ…くん…?」
すぐ隣に感じていた温もりが身じろぐ。
眠そうに目を擦りながらこちらを見上げ、少し首を傾ける京子。
年齢よりも少し幼く見える彼女のそんな仕草を愛しく思いながら、おはようと声をかければ、
ふわりと花のような笑顔でおはようと返してくれる。
「ごめん、起こしちゃったね」
「ううん…大丈夫だよ」
そう言いながらも小さく欠伸をする彼女の頭を撫で、綺麗な髪を梳く。
その感触が心地良いのか微笑みながらもその瞳がどんどんと閉じられていく。
「まだ時間あるから、寝てていいよ」
「…う…ん……」
髪を梳く手を動かしながら彼女の耳元で囁けば、間もなく聞こえた安らかな寝息。
幸せそうに眠る彼女。
その長く綺麗な髪を一房手に取り、そっと口付ける。
何物にも代えられない穏やかな時間。
彼女の存在だけで心が満たされていく。
裏の社会で生きると決めたときに、本当なら手放さなくてはならなかった大切な人。
けれど手放すことなど出来なくて。
結局この世界へと引き込んでしまった。
血と闇に彩られた世界。
そこで生きるということがどういうことかわかっていたはずなのに。
けれど彼女はいつだって
「ツっ君がいてくれればそれだけで幸せだよ」
そう言って微笑んでくれる。
辛くないはずはない。
悲しくないはずはないのに。
彼女を手放すことなんて絶対にできない。
それが自分の我が儘なんだとわかっているけど。
それでもこの温もりを失うことだけはどうしても出来ない。
たとえそれが罪だとしても。
だから守ると誓った。
どれだけこの手を紅に染めても、どれだけこの身が傷ついても。
この命あるかぎり大切な人を守り抜こうと。
「京子ちゃん、ありがとう」
安らかに眠る彼女にそっと囁く。
傍に居てくれて、支えてくれて、笑顔をくれて、本当にありがとう。
言葉では伝えきれないほどの感謝の気持ち。
それが少しでも伝わればいい。
そう思って彼女の瞼に口付けた。
(せめて夢の中だけは彼女に平穏を)
END
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携帯サイト13579HITキリリクでブラザーより
『+10ツナ京』ってことだったんですが、なんだこれ意味不明…。
あいかわらず遅い上にこんな意味不明文でごめんよブラザー(==;)
やっぱりツナ京は難しいのな…。
こ、これで許してもらえるかい?
返品・苦情はいつでも受け付けてるから!
2008.08.06