寒い日には温もりを
いつものように応接室のソファで絵本を読んでいるイーピン。
雲雀は草壁に呼ばれて少し前に部屋から出て行った。
邪魔になるので帰ると言ったイーピンに雲雀は「すぐに戻るから待ってなよ」と言ったので、その通りにおとなしく雲雀の帰りを待っている。
しばらくして応接室のドアが開き、雲雀が入ってきた。
後ろには草壁もいる。
雲雀は草壁が両手に持っていたカップを受け取ると、「もういいよ」とだけ言ってイーピンの所へと歩いていく。
草壁はこちらを見ているイーピンに少し微笑みながら会釈をし、応接室のドアを閉めて去っていった。
「はい。気をつけなよ」
そう言って雲雀はイーピンに持っていたカップのうち白い方を渡し、そのまま隣に座った。
イーピンには少し大きいそのカップからは湯気とともに甘い香りが漂ってくる。
雲雀は自分の分の黒いカップに口をつけ、中身を一口飲んだ。
ふと横を見るとイーピンはカップの中身をじっと見ている。
「飲まないの?」
「…ひばりさん。これ、なに?」
「ココアだよ。…もしかして飲んだこと無いの?」
不思議そうな顔をしながら頷くイーピン。
まさか飲んだことが無いとはさすがの雲雀も思わなかった。
「ここあ…?」
イーピンは恐る恐るカップを口に近づける。
その様子を口元を緩ませながら見ていた雲雀だったが、イーピンは少しだけをつけると急いでカップから口を離す。
その様子にどうしたのかと思い雲雀が尋ねると
「あつい…」
イーピンは申し訳なさそうな顔をしながら上を向き、雲雀に言った。
(そういえば猫舌だって言ってたっけ…)
自分の配慮ミスに気づきため息をつく雲雀。
自分の持っていたカップをテーブルに置き、どうしようかとおろおろしているイーピンに「ちょっと貸して」と言ってその手からカップを取り自分の口元へと持っていく。
ふー
ふー
イーピンのココアに息を吹きかけ、中身を少しずつ冷ましていく。
それをぼーっと見ていたイーピンは状況に気づき、だんだんと顔が赤くなっていく。
しばらくそうしていた雲雀だったが、湯気が少し落ち着いたのを確認するとイーピンにカップを渡す。
「ほら、これなら飲めるでしょ」
「…アリガトゴザイマス///」
恥ずかしそうにカップを受け取るイーピン。
そっとカップに口をつけ今度こそココアを一口飲むと、ぱぁーと満面の笑顔。
そんなイーピンの様子に雲雀は満足そうに微笑むと、自分のカップに口付けた。
END
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アニリボの占いでヒバピンコラボに舞い上がって妄想してしまった小ネタ。
本当は拍手用にするつもりが、少しだけ長くなったので普通にUPすることにしました。
イーピン猫舌だったら可愛くないです!?
ヒバリさんが猫舌で子ピンが頑張ってフーフーしてやるっていうのもありかなぁとは思いましたが。
しかも意味なく草壁さん登場させちゃいました(笑)
草壁さんはイーピンに優しいと思う!
ファンブックにも『雲雀を認める人間には好意を示す』って書いてるくらいだから!!
それでは、読んでいただいてありがとうございました!
2008.01.20