「雲雀さん、寒くないんですか?」
「…別に。」
駅前の大きなツリーを見上げながら、イーピンはマフラーも手袋も着けていない雲雀をちらりと見た。
ぎゅっと持っている袋を握り締める。
雲雀に用意したモノなのだが、イーピンは渡すタイミングを掴めずにいた。
(…寒いって言ってくれたら渡せたのに……)
そう思ってすぐに雲雀さんがそんなことを言うわけが無いか、とイーピンはため息をついた。
「何?」
「え!いえ…」
なんでもないです。と言ってから、イーピンは今切り出せばよかったと後悔した。
何とか、渡したい。
そう思うのに口も手も動いてくれない。
じっと袋を見下ろすイーピンに雲雀は白く息を吐いた。
「それ、何?」
「え!?」
急に袋を指差されて、イーピンは思わずそれを落としそうになった。
まさか雲雀に聞かれるとは思ってなかったイーピンは煩くなった心臓に、また口をパクパクさせるだけだった。
「………別に、言いたくないならいいけど。」
「ぁ…待って、ください!!」
ふいっとツリーに視線を戻した雲雀の腕をイーピンは咄嗟に掴んだ。
一度、二度深呼吸して、声を絞り出す。
「これ、雲雀さんに…クリスマスプレゼントです…!」
顔を真っ赤にして袋を差し出すイーピンに雲雀はクスリと笑みを漏らした。
受け取って中を見る雲雀にイーピンは恥ずかしさから早口で話し始めた。
「あの、好きな色とか分からなかったんで…似合いそうなのを選んで……あの…えと…」
「慌てなくてもちゃんと後で聞くよ。」
袋の中身を出し雲雀はふわりと首に巻いて、悪くないよと一言。
それにイーピンは良かった…と胸を撫で下ろした。
「………帰るよ。」
「雲雀さん!?」
突然手を引いて歩き出す雲雀にイーピンの声は裏返った。
わけも分からないまま雲雀に合わせて歩き出す。
"これ以上、他の男に見せたくない。"
「え?え?何ですか雲雀さん…よく聞こえなくて…」
「何でもない。帰るよ。」
イーピンの手を握ったまま、ぐいぐい引っ張って歩く雲雀の声は周りの音にかき消されて届かなかったようだ。
沢山の人の中をすり抜けながら、イーピンはぎゅっと雲雀の手を握り返した。
(どうしよう…心臓、壊れそう……)
かぁっとこれ以上ないぐらい顔を赤くしているイーピンをチラリと振り返って、雲雀は眉間にシワを寄せた。
(そんな顔、こんな人が多いところでしないでよね。)
今このすれ違う奴全てを咬み殺したくなる。
そんな面倒なことはごめんだ、と雲雀は歩く速度を速めた。
ひとの気も知らないで...
(だから、人の多いところに行くのは嫌だったんだ。)
END
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尊敬するごろぉさんから頂いたヒバピンクリスマスvvv
もう幸せすぎます…vvv
こんな素晴らしい小説をクリスマスプレゼントにもらえるなんて///
最高のクリスマスです♪
イーピンが可愛すぎるvvv
そして独占欲の強い雲雀さんが///
ごろぉさん本当にありがとうございました!!
そして誕生日おめでとうございます!!!
ごろぉ様のサイトへはこちらから『D3−daydawdledream−』
2007.12.25