うとうとと夢と現実の狭間を彷徨う。 温かな陽射し、涼しげな風。 まさに昼寝日和とでも言うべきか。 耳を掠めるのは草木が奏でる優しげな音色だけ。 人々の喧騒から少し離れた木陰で、リョーマは腰を下ろし、寝転んだ。



柔らかな陽射しの中で




午前中に試合は終わったが、午後から他校の試合の偵察があるため、学校には戻らずそのまま昼休憩に入った。 他のメンバーも昼食や自主練などそれぞれ思い思いに過ごしていて、リョーマは昼寝をするために人気の無い場所まで来た。


柔らかな陽射しに包まれながらそっと目を閉じれば、すぐに眠気がやってきた。 本当に今日は昼寝日和だとしみじみ思いながら惰眠を貪る。



不意に聞こえた足音に沈んでいた意識が少しだけ浮上する。 そっとこちらに近づいてくる。 誰だろうかと考えるも、眠くて頭は働かない。 けれど、風に運ばれてきた柔らかな香りに、足音の持ち主が誰なのか知る。 この香りをリョーマはよく知っている。


「…リョーマ君?」


遠慮がちに声をかけてきたのは予想通り桜乃で。 すぐ傍まで来てそっと顔を覗き込む気配がする。


「寝てるのかな」


呟くような独り言だったが、それは耳に届いていて。 起きようかと思ったが、体が言うことをきかない。


眠いんだ、とても。 ぼんやりと意識はあるものの、あまりの心地よさに瞼が重い。 まるで自分の体じゃないみたいだ。

「…お弁当、頑張って作ってきたんだけどな」


隣に座る気配がしたと思ったら、呟かれた残念そうな声。 そういえば、前の試合の時に次は弁当を作っていくと言っていた。 別に忘れてたわけではないが、まさか本当に作ってくるとは思っていなかっただけで。 弁当の魅力に、起きようとするも、やはり睡魔に勝てそうに無い。


ふと気がついた、髪に触れる感触。 ゆっくりと、まるで大事なものを扱うかのように優しく、細く綺麗な手で髪を撫でられる。 少しくすぐったく感じるものの、それは決して不快ではない。

普段の彼女なら、恥ずかしがって自分から触れようとはしてこない。 今だって、リョーマが寝ていると信じているから、だからこそ出来るのだろう。 目を閉じているのでその表情は見えないけれど、きっと優しげに微笑んでる。 なぜかそう確信できる。




仕方がないのでもう一眠りしよう。 そうして、目が覚めたら一番に彼女にキスを。 ありったけの愛を込めて。



微かに笑って、リョーマは夢の世界へと沈み込んだ。






END

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☆携帯サイト一周年フリリク企画☆
遅くなりましたが、やっと書けました。
リクが『リョ桜でシチュはお任せ』ということだったので甘め目指してたらこんなことに。
こ、こんな感じでよろしいでしょうか、ぐーちゃん(・v・;)
なんかリョ桜のイメージ壊してない…?
返品、修正は24時間受け付けてるので。
どんと来い、クレーム!(笑)
ではでは、リクありがとうございました♪

こちらは篠陸ぐー様のみお持ち帰り可です。

2008.07.07