町を歩くと風にバタバタと煽られている鯉幟が目に入った。
少し前から飾りだしている家が何軒かあり、それを見るたびに自分の誕生日が近いのだと思った。
まぁ、誕生日や子供の日、なんて僕には興味のないことだけど。
適当に歩いていたけど特に何も面白いことは無くて、屋上で昼寝でもしようかと学校へ向かった。
何でもない特別な日
学校の門のところに、見慣れた小さな子供が座り込んでいた。
「ワォ、何してるの?」
「!」
声をかけたらぱっと顔を上げ、イーピンは嬉しそうに僕の方へ走り寄ろうとして躓いて転んだ。
あまりに見事に転んだからしばらく呆気にとられ、思わず笑ってしまった。
ゆっくり起き上がり、恥ずかしそうに服についた砂を払うイーピンに歩み寄る。
「大丈夫?そんなに慌てなくても僕は逃げないよ。」
屈んで砂を払ってやるとイーピンは赤い顔で小さく謝謝と言って俯いた。
ところで、僕に何か用?としゃがんで聞くとイーピンは顔を上げて
「ひばりさん、たんじょうび。だから、おめでとう!」
そう言ってにこりと笑った。
今日だったのかと、イーピンにありがとうと言いながら思った。
おめでとうを言うために、ここで、来るかも分からない僕を待っていたの?とイーピンに言うと、彼女はきょとんとして僕は来たと言う。
いや、まぁ来たけど。
彼女は僕が通りかからなかったらとか考えてなかったんだろうか。
そう考えてすぐにやめた。
突然、イーピンが思い出したように小さく声をあげる。
「イーピン、ぷれぜんと、よういしてない…」
しゅんとするイーピンにくるくる、よく表情が変わる、と思いながら構わないと頭を撫でた。
それに、もう貰ったよ。
そう言うとイーピンは顔を上げて小さく首を傾げ、不思議そうに僕を見つめた。
おめでとうだけで、十分。
END
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師匠のところから強奪してきた雲雀誕生日記念小説vvv
子ピンに笑顔でおめでとうなんて言われたらそれだけでもういっぱいいっぱいだよ!!!
子ピンの存在自体が雲雀さんにとって何物にも代えがたいプレゼントだと思うんだvvv
師匠、本当にご馳走様です!!!!!!
ごろぉ様のサイトはこちらから『D3−daydawdledream−』
2008.05.10