ふわりと窓から入り込んだ涼しげな風に、机上に置いてある紙がカサリと音をたてて揺れた。 読んでいた書類から視線を外し、視界の隅に存在するそれを手に取る。

アジトに戻るとすぐに哲から渡された淡い藤色の封筒。 それだけで誰からの手紙かすぐにわかった。 淡い藤色の封筒はイーピンが好んで使うもので、いつもこの封筒で送られてくる。

封筒と同じ色の便箋に綴られた、綺麗に整った、だが少しだけ幼さの残る文字。 それを目で追うこの行為は既に何度目になるかわからない。

書かれているのは他愛もない日常の話ばかり。 新しく通い始めた大学での話やバイトでの話。 ケーキ屋の新作ケーキが美味しかったとか、桜並木が綺麗だったとか。 それらを楽しそうに書いたであろうイーピンの表情が脳裏にしっかりと想像でき、知らず口元が緩む。

手紙の最後はいつもこちらを気遣う言葉で締められる。 「怪我しないでください」や「体に気をつけて」など、心配性のイーピンらしいが、 短い言葉に込められているささやかな優しさが心に温もりを与えてくれていることにおそらくイーピン自身は気づいていないだろう。

だが、今日の手紙は違った。 気遣いの言葉の後に更に文字が綴られている。




   お誕生日おめでとうございます

   そして

   どうかこれからも雲雀さんが幸せでいられますように
                                        」



たったの数行だが、イーピンの想いが深く詰まったその言葉に愛しさが募る。


自分にとって今日という日は何でもない日だが、こうしてイーピンが特別な日だと言ってくれる。 それだけで意味のある日になる。

壁にかかる時計に目をやれば、針は午後9時を回っている。 そろそろバイトも終わった頃だろう。 無性にイーピンの声が聞きたくなって、机に放り出していた携帯に手を伸ばした。



ついでに直接祝いの言葉を言ってもらおう
そんなことを考えながら





綴るのは 文字か 想いか




(雲雀さん、お誕生日おめでとうございます)
(………ありがとう)




END
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Buon Compleanno☆雲雀 恭弥様!!

相変わらずの意味不明&ぐだぐだっぷり…orz
しかも短いし。
期間中はお持ち帰り自由です。

配布は終了しました。

2009.05.05