*ヒノ弁*
真っ黒な外套を外せば
風になびく美しい髪
太陽の光を浴びたそれは
まるでそれ自体が光を放ってるかのように
キラキラと輝いていて
本当に綺麗だ
草の絨毯に寝転がったまま
無意識のうちにその髪に手を伸ばし
そのさらさらとした感触を楽しんでいた
「俺、アンタの髪好きだよ」
気がつけば零れ落ちていた言葉
一瞬驚いたように目を見開いたけど
すぐに髪と同じ色の瞳を細め
ありがとうございます、と
優しく微笑んでくれる
そして俺の髪に優しく触れながら
「僕も君の髪好きですよ」
愛しそうに呟く
その様子になんだか昔を思い出して
くすぐったいような嬉しいような気持ちになった
END