二人だけのパーティーを
ヴァリアーとの戦いから一夜明け、山本の家で祝勝会。
美味しいご飯もいっぱいあり盛り上がる中、ツナはくいっとズボンの裾を引かれた。
なんだろうと思い振り返るとイーピンが足元で俯きながらツナのズボンを握っていた。
「どーしたんだよイーピン」
目線を近づける為にしゃがんで尋ねるツナ。
「あの、えっと…」
「ゆっくりでいいから」
もじもじと何かを言おうとするイーピンの様子に、かわいいなぁとか思いながら微笑むツナ。
だが、その表情もイーピンが発した言葉ですぐに固まってしまうことになった。
「あの、ヒバリさんにお寿司、持っていってもいい?」
「!?」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら小声で訴えてくるイーピン。
だめ?と首を傾げながら上目遣いに見られれば、自他共に認める兄バカのツナに断れるはずも無く
「…行っておいで……」
心の涙を流しながら渋々了承した。
「ヒバリさん!」
後ろから呼び止められ、その声がよく知ったものだったので雲雀はその場に立ち止まりゆっくりと振り返った。
トットットッと小さな足音と共に現れたのは予想通りのイーピン。
両手いっぱいに持った少し大きな包みを落とさないように気をつけながら、小走りに雲雀の前までくるとにっこり笑ってこんにちはと言った。
イーピンが雲雀を見つけたのは並中の廊下で、雲雀は校舎の修復状況の確認をしていたところだった。
「やぁどうしたんだい」
「これ、ヒバリさんに!」
そう言って持っている包みを雲雀の方に差し出す。
イーピンがニコニコと笑みを浮かべながら差し出してくるので、雲雀はありがとうと言って受け取った。
イーピンから受け取った包みを見てみると、周りに『竹寿司』と書かれている。
雲雀はそれだけで中身が何なのか予想はついたが、何故それを渡されるのかがわからない。
「これどうしたの?」
「きょう、ぱーてぃー!」
「パーティー?」
お寿司を受け取ってもらえたことを喜んでいたイーピンは、雲雀の質問に簡潔に答えたが、それだけでは何のことかわかるはずも無い。
きょとんとした顔で雲雀の顔を見ると、説明を始めた。
「きのうランボ退院した!それできょう、ぱーてぃー♪
ツナさんたちもスモウ大会勝ったからお祝い!
ヒバリさんもいっしょだったってリボーン言ってたから!」
「ああ、なるほどね」
雲雀はやっとこの包みの意味がわかった気がした。
そっとしゃがみこみイーピンの頭を撫で、ありがとうと呟く。
そうしてイーピンを自分の肩に乗せると歩き出した。
「ヒバリさん、どこ行く?」
「応接室」
「?」
「せっかくだから君も一緒に食べていきなよ」
手に持った包みをイーピンに指し示せば、謝謝♪と嬉しそうに笑った。
END
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後書き。
以前募集したフリリクで、佐保ゆき様のリクエスト
『大空戦終了記念で祝勝会に来なかった雲雀さんとピンのその後』
でした。
イーピンは祝勝会を抜けて雲雀のところに行ったよね!とか思って書いたらこんな感じに。
ゆきちゃん、こんなものでいい?
リクエストありがとうございました。
2008.03.25